【2024年】Adobe Premiere Proで4K60p H265(HVEC)10bit 4:2:2をサクサクの動かせるPC構成を考えてみる

2023年末現在ミラーレスカメラで撮影できる映像としては、4K60pでの撮影があたりまえになってきた。

しかし、4K60pの動画素材をAdobe Premiere Proでサクサクに編集できるパソコンはなかなかない。

M1チップ搭載以降のMacBook Proなら凄く快適に編集できると一部のインフルエンサーが言っている時期もあったが、動画クリエイターであるYouTuber「T」さんによるとやはり重いらしい・・・

「T」さんのMacBook構成

・M2 MAX

・メモリ64GB

この性能でフルハイビジョン素材の編集でもカクツキがあったりするらしい。

もちろん、FinalCutやDavinciなんかはサクサク動作するとのこと。

 

完璧とは言えないものの現状だとMacBookは、動画編集PCとしてはかなり快適に動作する部類のPCであることに変わりない。

そもそもなんでMacBookが動画編集を快適に行うことができるかというと、メディアエンジンとメモリ帯域幅の大きさにある。

 

メディアエンジンとは動画の書き出し(エンコード)や読み出し(デコード)処理を行ってくれる専用の処理回路で、CPUの代わりに働いてくれる。

メディアエンジンの動画エンコード、デコード能力に関しては、CPUと比べものにならないくらい高く、8K ProResファイルも快適に編集できるといわれている。

メディアエンジンのようなものはIntelのCPUやNVIDIAのグラボにも搭載されていて、動画編集においてはなくてはならない存在になっている。

ただ注意したいのが、Premiere ProとNVIDIAのグラボの組み合わせでは、クロマサブサンプリング4:2:2の高速デコードに対応していないということ。

 

メモリ帯域幅は、時間当たりにメモリに送れる情報量の大きさを表すもので、容量が大きい動画ファイルを扱うのなら、この大きさが重要な要素となってくる。

M2 MAX搭載のMacBookであればメモリ帯域幅400GB/s。(M3 MAXも同様)

Intel第13/第14世代CPUのメモリ帯域幅は、最大89.6GB/s。

Ryzenは、最大83.2GB/s。

現在Windows環境で主流の規格メモリDDR4-3200のメモリ帯域幅は、25.6GB/s。

デュアルチャンネル対応マザーボードを使用すると51.2GB/s。

Apple製品に使われているメモリは、LPDDR5のメモリでクアッドチャンネル対応なので大きなメモリ帯域幅を確保できている。

この差が特に大きいのかな?